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カテゴリ:芸術・芸能・語学(10/62)

「遺伝子アート」の世界 : 帯刀 益夫 | 学術研究出版





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タイトル: 「遺伝子アート」の世界

著者: 帯刀 益夫  書店: 学術研究出版 

カテゴリー: 芸術・芸能・語学
ページ数: 102
サイズ: A5

電子書籍 対応機器: pcipadiphoneandroid
形式: PC用はAeroBrowser、iPad,iPhone,Android用はActiBook
特記: Android対応機種

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本の要約

私たちのからだは、およそ2万個のタンパク質でできている。それぞれのタンパク質は20種類のアミノ酸が違った並び方をして作られていて、その配列の情報は遺伝子に記録されている。もし、20種のアミノ酸を20色のクレヨンに変えて絵を描いたら、2万個のタンパク質はそれぞれ違った「絵画」となるはずだ。こうした原理に基づいて考案したものが「遺伝子アート」である。

「遺伝子アート」は、タンパク質のアミノ酸配列情報をパソコンのプログラムで自動的に色彩に変換して作製することができる。遺伝子情報という「自然」が提示する「配色の特性」と、形の変換を組み合わせることにより、個々人の「美意識」に基づいて新しい絵画を創り出すこともでき、工芸や洋服のデザイン等への利用が期待できる。

色彩への変換と同じように、20種のアミノ酸を20個の音に変換すれば、「遺伝子アート」の音楽も作ることができる。そこで、タンパク質に基づいた新しい旋律を自動的に作成するプログラムを開発し、一つのタンパク質から絵画と音楽をつくりだすことができるようになった。

さらに、日本語の51音表記をローマ字変換により20文字にして、「遺伝子アート」の変換プログラムを使って、詩歌等から絵画も音楽もできるようにした。こうして、詩歌、絵画、音楽など、質の違う「芸術」を、共通の情報原理でつなげることが可能となった。この手法は、「美しさとは何か」という大きな命題を、心理学的、脳科学的に分析するためのツールとしても利用できる。

本書では、「遺伝子アート」の原理と、その利用の具体例を提示し、「美しさとは何か」についても若干の科学的考察をしている。
「遺伝子アート」は、70歳を超えた著者と2人の協力者により創成されたものであり、今後、「美しさ」の追求と、知的「楽しみ」を望む人々に広く利用され、さらに「進化」することを期待して、本書を刊行した。

著者のプロフィール

帯刀益夫(おびなた ますお):東北大学名誉教授

薬学博士。
1943年長野県生まれ。東京大学大学院薬学研究科博士課程修了後、エール大学、カリフォルニア大学サンフランシスコ校へ。帰国後は、癌研究所研究員、その後は東京大学薬学部助教授、東北大学加齢医学研究所教授、同所長、独立行政法人科学技術振興機構プログラム調整室プログラムオフィサーなどを歴任。専門は細胞生物学、分子生物学

著 書:
「加齢医学」(東北大学出版会)、編著、統合生命科学〈1〉細胞の分化(新・生命科学ライブラリ)(サイエンス社)、「細胞寿命を乗り越える ES細胞・iPS細胞、その先へ」杉本 正信と共著(岩波書店)、「われわれはどこから来たのか、われわれは何者か、われわれはどこへ行くのか」(早川書房)、「遺伝子と文化選択」(新曜社)。