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カテゴリ:文芸(小説・エッセイ・評論)(65/180)

九戸戦始末記 北斗英雄伝 第三巻 : 早坂 昇龍 | BookWay書店





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タイトル: 九戸戦始末記 北斗英雄伝 第三巻

著者: 早坂 昇龍  書店: BookWay書店 

カテゴリー: 文芸(小説・エッセイ・評論)
ページ数: 310
サイズ: B6

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本の要約

天正十九年三月から六月に至る間、とりわけ激戦が繰り広げられたのは一戸城である。城主一戸図書が弑逆され、一時この城は三戸方の手に落ちるが、九戸政実の命を受けた一戸実富、七戸家国らの尽力で九戸党はこの城を奪還した。
三戸方の南部信直は自らの劣勢を痛感し、重ねて京の羽柴秀吉に支援を求める。三戸方の八戸政栄は九戸政実のいる二戸宮野と、北東の櫛引兄弟、北の七戸家国との連絡路を断ち分断を図った。関白秀吉が九戸征伐を決定すると、南部信直は北奥じゅうにこれを喧伝した。
九戸政実は七戸、櫛引を宮野城に召喚し、上方軍の到来に備えた。主力不在となった櫛引城、法師岡館はすぐに落城し、七戸城も八戸政栄の支配下に置かれた。
九戸党は沼宮内城を攻略し、支配下に収める。
一方、奥州の南では、伊達政宗が秀吉から葛西大崎の地を与えられていた。
政宗は二万四千の兵を率いて大崎を攻め、騙し討ち同様の手を用い、一揆勢力を殲滅した。

著者のプロフィール

「早坂昇龍」は時代劇でのペンネームで、現代劇では「早坂ノボル」を使用している。岩手県盛岡市生まれ。

HP: http://www.goemonto.rexw.jp/

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天正十九年三月の九戸党による「三城攻撃」の後、九戸三戸の争いは一時小休止することになった。双方とも兵員や軍備の補てんを行う必要が生じたためである。この後、戦は北奥を二分する構図となり、戦線が拡大すると共に、交通の拠点をいかに押さえるかが戦略上重要となってきた。
 三月から六月に至る間に、激戦が繰り広げられたのは一戸城である。城主一戸図書が弑逆され、一時この城は三戸方の手に落ちる。しかし九戸党は九戸政実の命を受けた一戸実富、七戸家国らの尽力で一戸色を奪還した。
三戸方の南部信直は自らの劣勢を痛感し、重ねて京の羽柴秀吉に支援を求めた。 かたや三戸方の八戸政栄は、九戸政実のいる二戸宮野と、北東の櫛引兄弟、北の七戸家国との連絡路を断ち分断を図った。
こうなると味方が分散している九戸党は著しく不利となる。
 関白秀吉が九戸征伐を決定すると、南部信直は北奥じゅうにこれを喧伝した。
 九戸政実は七戸、櫛引を宮野城に召喚し、上方軍の到来に備えた。
 主力不在となった櫛引城、法師岡館はすぐに落城し、七戸城も八戸政栄の支配下に置かれた。
 この時期における主戦場は、北奥最大の交通の要所である沼宮内城に移る。
 九戸党はこの城を攻略し、支配下に収めた。
 奥州の南では、伊達政宗が葛西大崎の地を与えられた。政宗はこの地の一揆を密かに煽動していたが、これを秀吉に知られ、逆に一揆の平定を命じられたのであった。伊達政宗は二万四千の兵を率いて大崎を攻め、騙し討ち同様の手を用い一揆勢力を殲滅した。

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