電子ブック|詳細画面
カテゴリ:文芸(小説・エッセイ・評論)(159/183)

美術をたのしむ、美術館をたのしむ ある地方美術館の挑戦 : 森 芳功 | BookWay書店





電子ブック|詳細画面

タイトル: 美術をたのしむ、美術館をたのしむ ある地方美術館の挑戦

著者: 森 芳功  書店: BookWay書店 

カテゴリー: 文芸(小説・エッセイ・評論)
ページ数: 538ページ
サイズ: A5

特記: ISBN:978-4911449516

書籍形式








 


本の要約

美術や美術館のこぼれ話を105話収録しています。楽しくなる美術鑑賞のこと、一味違った美術館の楽しみ方や裏話、地域文化と美術館、教育や経済と文化芸術。その時々の展覧会や催しと関わらせて、さまざまなテーマを取り上げています。
一話読み切りですが、二話、三話と読み進むうちに、なかなか見えにくい学芸員や職員の想い、理想に触れ、美術館が多くの人たちとの関りのなかで豊かになっていく物語に触れていただけるのではないかと思っています。
舞台となったのは、筆者が学芸員として勤務した徳島県立近代美術館。1990年に開館した地方美術館です。ピカソ、クレー、レジェを含む海外と日本の人間表現コレクションなどが知られています。私の担当分野は、日本画を中心とする近代日本美術でしたが、ここでは、そのときどきの展覧会や催しを入口にして幅広い分野を話題にしています。
また同館は、美術館と市民を結ぶ活動に力を入れてきました。保育所のゼロ歳児から高齢者までを対象とする手厚い鑑賞の催しや対応、障がいのある人もない人も楽しめるユニバーサルミュージアムの取り組みなど、子どもから大人まで誰もが活躍できる地域に根差した美術館づくりです。本書から、その活動が少しずつ形になり、実を結んでいく過程も知っていただけるように思います。
本書の原稿は、地方の経済情報誌に2008年から2017年まで連載したもの。時代背景は、リーマンショック、自治体などの文化予算削減もあった「失われた30年」と言われた時期です。大震災など自然災害も増えつつありました。日本の美術館は、そのようななかで新しい美術館のあり方を模索していました。ここにはその一例となる、地域に根付いた美術館をつくろうとする者たちによる草の根の挑戦が記録されています。
本書を、美術と美術館を楽しむための案内役として、また、美術館の生の姿を知るドキュメントとして読んでいただければ有難いです。

著者のプロフィール

森 芳功(もり よしのり)
1959年、三重県四日市市生まれ。大阪芸術大学芸術学部美術学科卒。大阪教育大学大学院修士課程修了。元徳島県立近代美術館学芸員。日本画を中心とする日本近代美術を担当し、学校教育との連携など美術館教育にも携わる。同館企画交流室長、学芸交流課長、鳴門教育大学嘱託(非常勤)講師も務めた。

主な企画展
「近代日本画への道程 「日本画」の19世紀」1997年
「大久保英治 四国の天と地の間」1999年
「自然を見つめる作家たち 現代日本の自然表現と伝統」2002年
「日本画―和紙の魅力を探る」2007年
「京都画壇に咲いた夢 幸田春耕、暁冶父子と京都・徳島の日本画家たち」2008年、美連協大賞「奨励賞」
「墨と紙が生み出す美の世界」2012年
「三宅克己回顧展」2014年、「廣島晃甫回顧展」2017年、「日下八光日本画展」2018年

著書(共著)
『現代アートの本当の楽しみ方』(フィルムアート社、2015年)
古田亮編著『列島の日本美術史 知られざる美の交錯』(ミネルヴァ書房、2025年)、ほか