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「日本仏教」は神道である 日本人の「こころ」の特質を求めて : 熊谷 保孝 | 学術研究出版





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タイトル: 「日本仏教」は神道である 日本人の「こころ」の特質を求めて

著者: 熊谷 保孝  書店: 学術研究出版 

カテゴリー: 歴史・哲学・地理・宗教
ページ数: 154
サイズ: 128×188


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本の要約

「日本仏教は神道である」というタイトルは、外来の仏教がやがて日本化しますが、この「日本仏教」も、神道も、共に縄文時代以来の日本の土着の信仰(アニミズム)の上に形成されたもので、両者は本質的に同じであるという意味で付けたものです。

縄文時代の1万年あまりの間に日本文明が形成されました。そして弥生時代以来、渡来した外来文化を栄養としながら日本文化は充実し発展してきました。しかし、日本人は外来文化を無批判にとり入れたのではなく、「ある基準」で取捨選択して摂取し変容させて受容しているのです。本書は、このことを仏教の受容を通して考えようとしたものです。

釈迦仏教は現生を「苦」の世界と捉えました。それに対して日本仏教は現生を「真実の世界」と捉えています。そしてセックスさえも堂々と肯定しています。空海が樹立した真言宗の根本経典の一つに『般若理趣経』があります。そこにはセックスの極致を「菩薩の位」と説いています。

空海は山岳・山林で厳しい修行をしました。そこでさまざまな天地自然の真実・真理を獲得したと思います。天地自然にはさまざまな「いのち」が生き、生かされ、「いのち」を継承しています。空海は、天地自然を活動する「いのち」として捉え、そこに真実の姿(実相)を見ているのです。

古今東西の哲人たちは、人生の生き方を考え、導き出した結論は「よく生きる」ことでした。ただ、そこには生まれてから死ぬまでの人生しか念頭にありません。それに対して空海は、「今ある人生」だけではなく、過去から現在へと受け継いできた「いのち」を未来に引き継ぐ、―すなわち、「継承するいのち」という視野で捉えています。その根底にも、天地自然の真理というべき縄文時代以来のアニミズムがあると思います。

著者のプロフィール

熊谷 保孝(くまがい やすたか)

博士(神道学)

(略歴)
昭和21年、兵庫県に生まれる。昭和43年、國學院大學文学部史学科卒業。昭和49年、國學院大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。 日本学術振興会奨励研究員(昭和49年度)。武庫川女子大学講師(非常勤、昭和54年まで)昭和54年、滝川中・高等学校教諭(平成23年まで)この間、神戸学院女子短期大学、兵庫県立姫路短期大学等の非常勤講師。

(現在)
神道宗教学会理事。日本政治経済研究所理事。国家ビジョン研究会思想理念研究部会委員。兵庫大学エクステンションカレッジ講師等。

(主要著書)
『歴史を考える』(日東館出版、昭和54年)。『律令国家と神祇』(第一書房、昭和57年)。『日本上代の生死観』(平成21年、溪水社)。『茶の湯 こころの歴史』(一粒書房、平成30年)

(編書)
『神道大系』神社編35(播磨・但馬)(神道大系編纂会、平成3年)