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カテゴリ:研究・ノンフィクション(23/87)

これが私の患者力 〜慢性疼痛症11年〜 : 三浦 勝己 | 風詠社eBooks





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タイトル: これが私の患者力 〜慢性疼痛症11年〜

著者: 三浦 勝己  書店: 風詠社eBooks 

カテゴリー: 研究・ノンフィクション
ページ数: 244
サイズ: 128×188

電子書籍 対応機器: pcipadiphoneandroid
形式: ActiBook
特記: Android対応機種

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本の要約

ある地方都市での赴任中激しい下痢にみまわれた筆者は地域の大学病院へ紹介され入院。腫瘍が見つかり摘出手術を受けた。
しかしその後の下痢は激しさを増し、最終診断は「うつ病」。それは患者の知らないところでの診断で医療不信に陥った。
その診断が筆者を「リストラ対象」に追い詰める。
ここで終わるはずが・・・

退院後数年して「激しい痛み」を恥骨当たりに感じる。なかなか痛みが収まらない。立つと痛みが消える、不思議な痛みだった。
市内の整形外科を巡り、投薬・神経ブロックを受けた。成功例(痛みを感じずに済んだこと)もある。
福島、名古屋、大阪、千葉へも行ったがダメだった。
気づいたら11年目。最終診断は原因不明の痛み「慢性疼痛症(疼痛障害)」。
線維筋痛症、神経障害性疼痛、原因不明の痛み、難治性疼痛などともされた。なぜこうも診断名が変わるのか?疑問に思いつつも「早く治りたい一心」で治療してくれるそうな医療機関を訪ね歩くも治らない。
「痛みは本人でなければわからないから」、と本来頼るべき医師から一蹴されてしまうこともある。

「うつ病」が影を落とすこともあり精神的なものとされたこともある。

8年目でせっかく効いた薬は保険上の制約(レセプト審査)で処方中止。疑問に思った筆者は情報を集める。
SNSの声なき声をも拾い上げ、同じなんだ、と思うことがせめてもの慰め。
国民の14〜23%が罹患(疼痛学会理事長あいさつ文)しているとも言われる国民病とも言うべき「慢性疼痛症」がまだまだ社会での正しい認知が低い、適切な治療を受けていないと感じたためでもある。

「慢性疼痛」を介して、筆者の患者としての痛切な体験を添えて発信する一冊。

著者のプロフィール

1957年生まれ
秋田県出身
県立秋田工業高校 建築科 卒
19歳で上京
自社オリジナル建築商品の拡販に入社時から従事
礎を築く
30年後リストラのうれき目に

相撲とバスケットボールをこよなく愛す

ブログサイトURL:
https://blogs.yahoo.co.jp/skybaska05

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「患者力」とは、過日NHKの特集番組で報道された中での言葉。「これからの医療は医師が決定して診療にあたるのではなく、提案にとどめ、患者が選択して診療を決める。つまり最終判断は患者との内容だったと記憶している。何もわからない患者に最終判断を求めるのはいかがなものかとも思うが時代の流れなのだろうか?患者は自らの疾病の情報をできる範囲で理解しとかないといけないのかもしれない。

その真実は過去に「医療過誤」とまで言われた医師の「萎縮医療」(過日の国会での櫻井 充氏の発言)の裏返しなのかもしれない。

筆者は、激しい下痢にみまわれ、その検査過程で、陽性の腫瘍が見つかり手術を迫られた。無知のまま応じたのは17年前。しかし術後、下痢はますますひどくなり、最終的には「うつ病」とされたのである。果たしてこの手術は成功だったのか?と今でも疑問に思っている。医師は「ヒフティ―ヒフティ」と言った。

そして数年後「激しい痛み」を恥骨付近に感じてしまう。
耐えられないので近所の医療機関を受診した。その後大きな病院へ行き検査をしても異常が見当たらない。後で知ったが異常のないのが「慢性疼痛」の特徴。

『慢性疼痛診療ハンドブック(中外医学社)』の中では、期間による慢性疼痛の定義を「3か月以上続く持続性の痛み」としている。
その意味では「3か月が勝負」なのかもしれない。そのためには早く痛みに理解のある医師のもとを訪ねるのが得策かと。医療機関の紹介もある。
筆者は11年が経過した。朝起きて〜夜寝るまで続く。だいぶ症状は軽くなった。
薬物治療、トリガーポイント注射などの治療を継続して行っている。
当初は座ってもいられなかった。立つと痛みが消える不思議な痛み。
そんな中、ある日、「オピオイド鎮痛薬」を処方された。驚くべき痛みの消失。薬代がややかかるが仕事をすればなんということこともない。この時ほど嬉しく思ったことはない。
しかし、保険医療の審査部門から指摘を受け突然の処方中止。
審査部門に問いあわせたが「個別の案件には対応しかねる」とのつれない返事。
患者不在の保険医療の姿がそこにはある。

「線維筋痛症」「CRPS」などの痛みもまとめて「慢性疼痛症」と名付ける医療界。
筆者の特殊薬が突然中止された背景には昨今の「医療費削減」にあると推察するが、それよりも今の方がはるかに高い。今も類似の薬を使っているがおとがめなし。かといって効き目は悪い。
筆者は「線維筋痛症」、「脊椎すべり症」、「神経障害性疼痛」、「難治性疼痛」そして「慢性疼痛」とされた。今は「リュウマチ性関節炎」での治療だ。

果たして「慢性疼痛の治療は?根治はないのか?」などの疑問も投げかけている。

医師のもとを訪ねる患者の実に70%が痛みをその主訴としているとも言われる。
私は、世の中に認知されるべきは「慢性疼痛治療」の実態ではないかと提案する。
多くの方々にぜひ知っていただきたいとの思いからだ。

疼痛治療薬「強オピオイド鎮痛薬」の適用がガン性疼痛にあるように慢性疼痛にも適用してもらいたいと切に願っています。
私の患者としての経験を交えながら「慢性疼痛への患者力」をあげるべき内容となっています。
立ち読み部分は最初の「下痢症」→「うつ病」の一こまです。ぜひ手に取って最後までお読みいただきたいと思っています。

痛みが長引いているときに、迷わず進んでいっていただきたいためにも。

慢性化すると大変です(3か月が一つの目安です)。