電子ブック|詳細画面
カテゴリ:医学・歯学・薬学・看護・福祉(10/41)

こころはなぜ生まれ なぜ変わるのか −脳のエネルギー代謝のふしぎ− : 劔 邦夫 | 風詠社eBooks





電子ブック|詳細画面

タイトル: こころはなぜ生まれ なぜ変わるのか −脳のエネルギー代謝のふしぎ−

著者: 劔 邦夫  書店: 風詠社eBooks 

カテゴリー: 医学・歯学・薬学・看護・福祉
ページ数: 126
サイズ: A5

電子書籍 対応機器: pcipadiphoneandroid
形式: ActiBook
特記: Android対応機種

※iOSやAndroidの端末で電子書籍をご覧いただくには、専用アプリ(無償)が必要な場合があります。詳しくは、こちらのご案内をご確認ください。

書籍形式










 


本の要約

多くの生物は酸素を使い好気的エネルギー代謝をしますが、嫌気的な解糖系と好気的なミトコンドリア系がリズムを作って機能しています。私は酵母でのこのリズムのメカニズムを分析し、ヒトでのリズム形成について調べてきました。リズム形成の中心は肝臓ですが、各臓器の機能は違いますから、代謝リズムはそれに応じて調節されます。その中で最も複雑なのが脳になります。

脳は一日中多くのエネルギーを使っていますが、その大部分は大脳皮質内で、その用途が不明のことからDMN回路(雑念回路)とよばれています。常に支持細胞からミトコンドリア呼吸の基質が供給されて消費されています。大脳皮質には記憶が保存されていますが、感覚器から入った情報は一旦浅く記憶された後、大脳底部にある複数の神経核がそれらの整理を行い、重要記憶をまとめて、レムーノンレム睡眠と呼ばれるエネルギー代謝リズムに乗せて、高い状態にして大脳皮質に戻します。これが全身に渡るこころ回路の中心になります。

このように心の元は常に作られていますが、それを意識するのは、交感神経が興奮することによるようです。そして、意識した時の興奮状態の違いで階層性があらわれ、相手に伝わる心の内容が変わり、ひどくなるとストレス状態になります。

最後に、老化における脳機能の変化につても考察し、やはり全身の老化と同様、組織のエネルギー代謝領の減少に長寿遺伝子サーチュインがからんで、エネルギー消費の大きい前頭葉から老化が進むことになります。

著者のプロフィール

劔邦夫 (つるぎくにお)

昭和16年(1941) 新潟生まれ。
昭和41年 新潟大学医学部卒業。
昭和46年 同大大学院博士課程修了。医学博士(生化学)。同年 新潟大学医学部助手。
昭和48〜50年 米国シカゴ大学でポストドクタルフェロー。
昭和63年 新潟大学医学部助教授。
昭和59年 山梨医科大学(生化学第二教室)教授。
平成19年 定年退職。
山梨では酵母をモデル生物としたエネルギー代謝リズムや老化関係の研究を行った。

■出版物
「生物とは何か」(2009)
「細胞はなぜがんになるのかーワールブルグ効果」(2011)
「われわれはエネルギー散逸構造かー生命、ガン、糖尿病、老化」(2013)
「我々はなぜ生まれ、なぜ死んでゆくのか」(2017) など