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カテゴリ:社会科学一般(29/33)

解放行動の原理 主意主義的変革主体論の理路 : 隈 栄二郎 | 学術研究出版





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タイトル: 解放行動の原理 主意主義的変革主体論の理路

著者: 隈 栄二郎  書店: 学術研究出版 

カテゴリー: 社会科学一般
ページ数: 326
サイズ: 四六判

書籍形式








 


本の要約

本書が明らかにすることは、社会の抑圧の機構に対する個人による抑圧からの脱出の手段です。それは決して全体社会の機構の解明と同じことではありません。その下位の、具体的人間が生きる場における機構の解明が、今回の第1のテーマであり、その具体的社会関係内の人間の行動が抑圧をどう解消させてゆくか、という過程の提示が、第2のテーマです。

もちろん、解放を述べる者は、解放の結実を語らなければなりません。すなわち、人間の共生です。人は抑圧者のいない空間の中で、人の仲間と生きることができる。たしかに人はそれぞれに踏み越えられない違いを持っています。しかし、その違いを抱えた共生の現実化こそが人が人間であるということであり、本書の結論の一つとなっています。

ただし、本書は「原理」です。原理とは、解放への具体的な戦略や戦術までは言及していない、ということです。読者には、本書の述べる状況の規定性の中で、本書がそれに対応して述べた手段を基に、それぞれの課題にあった手段を策定していただく、という趣旨です。

内容は、まず本書の方法論としての序論、それに引き続き、現実に個人がアクションを起こす下位体系と全体システムとの関係、ついで、下位体系内での限定的な「解放」、そして具体的な行為者の解放行動と、それが全体社会に引き起こす影響の社会過程。そして「差別」からの解放です。筆者は差別は二次的な抑圧と捉えています。そして最後に、個人としての人間が「本来の」解放をつかむための諸行動、と続きます。

著者のプロフィール

隈 栄二郎(くま・えいじろう)
1953 年生まれ。1979 年早稲田大学大学院(社会学専攻)中退。市井の研究者として行為理論に基づく社会学基礎理論の著述を続ける。解釈的な行為論を排し、現実に生きている個人としての行為主体という視点を根拠として、行為、社会関係、社会運動、社会変動の各分野を統括する社会学を確立。著書に『歴史としての支配――行為論的社会学応用理論』(2016)、『「上部構造」の社会学――主体の意思と歴史過程』(2018)、『資本主義と支配システム――その展開と終焉の社会過程』(2021)〈以上、合同フォレスト〉など。

著者からの書籍PR

筆者はこれまでは全体社会に視点をおいて著作を公刊してきました。本書は個人に視点をおいておりますが、これまでの拙著は本書と表裏一体をなすともいえますので、よろしければそちらにも目を通していただくと本書もより分かりやすくなるかと思われます。厚かましいPRですね。
Webサイトに各書の紹介を載せてあります。
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