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カテゴリ:法律・社会科学・心理・教育(55/100)

安全教育から包括的なリスク教育へ リスクの見方・考え方の提案 : 村越 真、藤井 基貴、中村 美智太郎、塩田 真吾、加藤 弘通、酒井 郷平、満下 健太、安永 太地、�眄� 和也 | 学術研究出版





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タイトル: 安全教育から包括的なリスク教育へ リスクの見方・考え方の提案

著者: 村越 真、藤井 基貴、中村 美智太郎、塩田 真吾、加藤 弘通、酒井 郷平、満下 健太、安永 太地、�眄� 和也  書店: 学術研究出版 

カテゴリー: 法律・社会科学・心理・教育
ページ数: 136ページ
サイズ: A5

特記: ISBN:978-4911449653

書籍形式








 


本の要約

 学校教育では様々な安全上の懸念が教育対象となってきた。一方で、現代社会では安全上の懸念は限りがなく、その全てに対応し切れない。本書は、これに対して「リスク」という切り口で包括的に扱うとともに、そこで養われる汎用性のある能力・資質として「リスクの見方・考え方」を提唱する。
 1章では、本書を貫く「リスクの見方・考え方」の概要を示した。リスクは一般的な定義である「損害の可能性」に収まらない含意を持つこと、それを理解することが「安全に生きる」だけでなく、汎用性のある資質にもつながり、教育的にも有意義なことを主張している。2章では、安全教育の根底にある見方・考え方の歴史的変遷を押さえた。そこから、安全管理と安全教育という学校安全の車の両輪が持つ倫理的空白でリスク事象を見ることの必要性を指摘した。3章ではそれを受けて、ハーバマスの主張する2つの回路によって教職員と児童生徒がリスクを巡るやりとりを行うことの重要性、そこから得られるリスク教育への示唆を指摘した。
 4〜8章は各論である。4章ではいじめ対応、5章では防災、6章では情報モラル教育、7章では、「リスクのものさし」によるけがに対する授業実践を、8章ではキャリア教育でリスクの見方・考え方がどう生かせるかを示した。さらに9章、10章では、児童生徒、教員に求められる資質を検討した。特に、教員こそがリスクの見方・考え方に親しむことが重要である。
 現代の学校では、教科の学習を終えた後でも活用可能な概念の獲得や汎用性のある力の育成が叫ばれている。「リスクの見方・考え方」は命を直接的に守るだけでなく、汎用的な能力育成にも資する、というのが本書の各章の共通の主張である。

著者のプロフィール

村越 真(むらこし しん)
静岡大学学術院教育学領域 教授。筑波大学大学院修了。博士(心理学)。専門は認知心理学およびリスク認知であり、人が危険や不確実性をどのように知覚・判断するかを理論的・実証的に研究している。本書では、第1章および第10章を担当。

藤井 基貴(ふじい もとき)
静岡大学学術院教育学領域 准教授。名古屋大学大学院修了。専門は教育哲学、教育史、道徳教育であり、自律的思考の形成過程について理論及び実践面から検討を行っている。本書では、第2章および第5章を担当。

中村 美智太郎(なかむら みちたろう)
静岡大学学術院教育学領域 准教授。一橋大学大学院修了。博士(学術)。専門は哲学・倫理学および道徳教育であり、教育における倫理的判断のあり方や価値判断の根拠について研究している。本書では、第3章を担当。

塩田 真吾(しおた しんご)
静岡大学学術院教育学領域 准教授。早稲田大学大学院修了。博士(学術)。専門は教育工学および授業デザインであり、ICTを活用した学習環境設計や教育実践の改善に取り組んでいる。本書では、第8章を担当。

加藤 弘通(かとう ひろみち)
北海道大学大学院教育学研究院教授。中央大学大学院修了。博士(心理学)。専門は発達心理学であり、子ども・青年期における発達過程や適応に関する研究を行っている。本書では、第4章を担当。

酒井 郷平(さかい きょうへい)
常葉大学教育学部学校教育課程准教授。愛知教育大学・静岡大学大学院修了。博士(教育学)。専門は教育工学および授業デザインであり、学校現場に即した教材開発や授業改善を研究している。本書では、第6章を担当。

満下 健太(みつした けんた)
静岡大学学術院グローバル共創科学領域助教。愛知教育大学・静岡大学大学院修了。博士(教育学)。専門は認知心理学およびリスク学であり、リスク認知の構造や学校のリスクに関する研究をしている。本書では、第9章を担当。

安永 太地(やすなが たいち)
早稲田大学スポーツ科学学術院助教。愛知教育大学・静岡大学大学院修了。博士(教育学)。専門はスポーツ教育学および授業デザインであり、スポーツを通じた倫理教育やリスク教育の教材開発に取り組んでいる。本書では、第7章を担当。

�眄� 和也(たかせ かずや)
鹿児島大学大学院教育学研究科助教。早稲田大学大学院環境・エネルギー研究科修了。博士(学術)。専門は教育工学およびヒューマンエラーであり、情報教育や教員研修をフィールドとした応用研究を行っている。本書では、第8章を担当。