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カテゴリ:文芸(詩・短歌・俳句)(2/21)

ことばの魔術師 −大人になったちょうちょ− : 七条 章子、川端 侑子 | BookWay書店





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タイトル: ことばの魔術師 −大人になったちょうちょ−

著者: 七条 章子、川端 侑子  書店: BookWay書店 

カテゴリー: 文芸(詩・短歌・俳句)
ページ数: 326
サイズ: B6

特記:

電子書籍(880円)は BookWay コンテン堂店 でお買い求めください。

書籍形式








 


本の要約

私には、今年29歳になる、自閉症という障害を持つ一人娘がいます。名前は、川端侑子(かわばたゆうこ)といいます。
私はこれまで、彼女について2冊の本を出版し、これが3冊目です。

1冊目「ちょうちょのように」は小学校1年生時の担任の先生との交換連絡帳の紹介、2冊目「みずいろの手帳−ちょうちょのその後−」は小学校1年生から6年生の間の成長の様子、そして今回の本が、幼児期から大人になった現在を通しての彼女の人生、合わせて彼女にかかわった私の人生を振り返った内容となっています。
「ちょうちょ」というのは、小学校の先生が運動場を駆けていく侑子の様子(多動という状態でした)を見て、「ゆうこちゃんってちょうちょのようね」と言ってくださったことから、ずっと彼女の愛称のように使ってきた言葉です。
「侑子はこの先もずっと言葉が話せないままではないだろうか」と心配した幼児期から、ある種おしゃべりな娘になった思春期、そして、侑子ならではのユニークな表現をいろいろと使うようになっている現在、そんな過程を見てきて、今回の本のタイトルは「ことばの魔術師」としました。拙いながら、私が作った詩・短歌・投稿文の3種のかたちで、これまでの成長過程や日々の生活ぶりなどを綴っています。

自閉症特有の強いこだわり、相手の気持ちがなかなか理解できない、社会に対する適応力の低さなどのハンディをかかえながら、現在は某会社の契約社員として、一人前に働いています。障害者でも、周囲の理解が得られれば、立派に仕事ができるということがわかっていただけると思います。
けれども、前2冊については、「障害者は特別な存在ではなく、健常者と同じく一人の人間としてごく普通に暮らしている。その素顔を知ってほしい」というメッセージを発信して、障害者に対する世間の差別や偏見を少しでも減らしたいという願いが強くありましたが、今回の本はそういう思いはほとんどなく書いてしまいました。

私は現在60歳ですが、50代半ばから病気のデパートのようになり、現在もとてもつらい日々を送っています。そんな私をいつも励まし、癒やしてくれるのが娘なので、彼女に対する感謝の気持ちも込めて、この本を残しておきたいと思いました。将来、私達両親を失って家族をなくしてしまう彼女が、この本を読んでくれて「お母さんはこのときこんなことを思っていたんだな」ということを、あるいはお父さんもお母さんも私をとても愛してくれていたんだなということをわかってくれたらうれしいからです。
ですから、今回の本は世間一般のお母さん方の共感を得られればうれしい、あらゆる年代のお母さん方を中心に、多くの方々に読んでいただければありがたいと思っています。

著者のプロフィール

七条 章子

兵庫県たつの市生
兵庫県立龍野高校、京都大学文学部卒業
高校教師(国語)として8年間勤務
その後、約10年間育児に専念
40代初めから50代半ばまで、地域の情報紙制作に携わる
著書に「ちょうちょのように(共著)」、「みずいろの手帳」「退職後を生きる」がある