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カテゴリ:医学・歯学・薬学・看護・福祉(25/39)

教育用色覚検査表 CMT 取扱説明書 改訂新版 カラーメイトテスト「色のなかま」テスト : 高柳泰世、金子亘А大石由紀子、ごとうあさほ、尾家宏昭、金孝源 | 学術研究出版





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タイトル: 教育用色覚検査表 CMT 取扱説明書 改訂新版 カラーメイトテスト「色のなかま」テスト

著者: 高柳泰世、金子亘А大石由紀子、ごとうあさほ、尾家宏昭、金孝源  書店: 学術研究出版 

カテゴリー: 医学・歯学・薬学・看護・福祉
ページ数: 20ページ
サイズ: 150mm × 150mm

特記: CMT解説書、DVD「色のバリアフリーをめざして」、練習用 No.1、実行用 No.2,3,4,5

書籍形式








 


本の要約

かつて日本では、「色覚異常」と判定されると、それだけで希望する進学や就職ができないことがありました。
ようやく2002年に色覚検査による就労制限が規制されるようになり、2003年には学校で全員に行う色覚検査制度も廃止されました。
しかし、少数色覚者に「異常」を自覚させ、就労に制限があることを知らせるべきだと、教育行政や学校が色覚検査を勧める地域が現在も日本各地にあります。一方、先天的身体状況を検出する検査に学校が関与すべきではないと積極的に勧めない地域もあります。
どちらが良いのでしょうか?問題は、検査を実施するかしないかではなく、検査により「異常」を抽出し、それだけで職業適性を判断するという検査の目的ではないでしょうか?
一般に検査で使用されるのが石原式色覚検査表と呼ばれる「丸いつぶつぶでできた円の中から絵や数字などを読み取らせる検査表」です。この検査表は、日常生活では色まちがいをしない「ごく軽微な異常」まで鋭敏に検出するため、職業適性判断には不向きで、必要以上に「異常」を宣告することもあります。
ただ、色覚のちがいを、ヒトの多様性の一つ(色覚多様性)だと正しく理解し、一人ひとりの少数色覚者の色の感じ方を知ることは、他者理解において、大切なことでもあります。
この【教育用色覚検査表カラーメイトテストCMT「色のなかま」テスト】は、1995年、小学校4年生にまだ色覚検査が義務づけられていた時代に生まれました。「異常」「正常」の判断が目的の検査ではありません。教員などが少数色覚の子どものサポートにつなげる目的で作成されました。
◎検査を受けた子どもの「混同しやすい」具体的な色を確認できる
◎「検査表が読めない」ことから、自分の色覚を否定的に思わない検査ができる
という特長を有しています。
さまざまな多様性理解を進めようとしている今、この【教育用色覚検査表】が求められていると考え、取扱説明書を大幅増補改訂し、現在の色覚理論も掲載しました。また、保護者への説明などに役立つ「検査の記録用紙」や「検査カードの縮刷版」もあわせて作成し、【本検査表】を活用しやすくする工夫も採り入れています。

創案開発 高柳泰世(本郷眼科・神経内科院長、藤田保健衛生大学客員教授、愛知医科大学非常勤講師、愛知県立芸術大学非常勤講師)
色彩設計 金子隆芳(筑波大学名誉教授、文学博士、元日本心理学会会長)

著者のプロフィール

大石由紀子(しきかく学習カラーメイト)
大分県在住。小・中学校の養護教諭。
2017年、【教育用色覚検査表カラーメイトテスト】創案開発者の高柳泰世医師、「しきかく学習カラーメイト」の尾家宏昭と出会い、同会の活動に参加。
学習する中で、自分が見ている色だけが正解ではないことを知る。学習したことをもとに教職員研修や子どもたちへの保健指導を行っている。
カラーユニバーサルデザインや職業適性を含め、色覚については、それぞれの場面に合った検査が必要と考えている。検査が学校現場に必要なのか…も悩んだが、困りを抱えている子どもたちや保護者、教職員の色覚への理解につながる手立ての一つと考え【カラーメイトテスト】の改訂に取り組んだ。

ごとうあさほ(しきかく学習カラーメイト)
中学生の時に「英語が話せたら世界中の人とコミュニケーションが取れる」と思い、英語が好きになり、大学では英語科を専攻。中学校や高等学校で英語を教えた経験を経て、小学校教育の大切さに気づき、小学校教員になった。
同和教育・人権教育の研修をする中で、尾家宏昭から人により色覚には違いがあることやそれに関わる人権問題があることを教わる。
「しきかく学習カラーメイト」に、2016年の発足当時から参加し、『はじめて色覚にであう本』や『検査のまえによむ色覚の本』作成にかかわる。その中で、人権問題には他にも様々あるが、話を聞いてくれる人がそばにいることが大事だと考えている。気軽に口にすることができないことがその人権問題を重くしているのではないかと感じている。
著書 絵本「エリックの赤・緑」(ERIK the RED sees GREEN: A Story about Color Blindness 翻訳)

尾家宏昭(しきかく学習カラーメイト代表 おいえひろあき)
1959年生まれ。少数色覚(D型=2型・強度)。元中学校教員(担当「国語」)・元大学非常勤講師(担当「総合演習『人権問題』)。
小学校4年で少数色覚であることを知らされる。同和教育・人権教育との出会いで多くの学びを得る。大分県同和教育研究協議会(現公益社団法人 大分県人権・部落差別解消教育研究協議会)事務局運営に8年間携わる。
1998年「色覚異常は障害ではないのです」著者高柳泰世医師の出会いから色覚問題の研究やその解決のための活動に取り組み始める。現しきかく学習カラーメイト代表。
著書「知っていますか?一問一答 色覚問題と人権」、「はじめて色覚にであう本」「はじめて色覚にであう本 利用の手引き」「検査のまえによむ色覚の本」「検査のまえによむ色覚の本 利用の手引き」「色と色の感じ方のちがいとは(「エリックの赤・緑」所収)」等