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カテゴリ:芸術・芸能・語学(14/18)

次世代ものづくり教育研究 新装版 −日本人は責任の問題をどう解決するのか− : 佐藤 昌彦 | 学術研究出版





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タイトル: 次世代ものづくり教育研究 新装版 −日本人は責任の問題をどう解決するのか−

著者: 佐藤 昌彦  書店: 学術研究出版 

カテゴリー: 芸術・芸能・語学
ページ数: 402
サイズ: A5

書籍形式








 


本の要約

本書は、筆者が表題の博士論文(2016年)を兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科へ提出した後に、あらためて著書としてまとめたものである。
また、本書の出版は、文部科学省の令和元年度(2019年度)科学研究費助成事業科学研究費補助金(研究成果公開促進費・課題番号19HP5214)によるものであり、研究の内容は、3部構成(第1部・第2部・第3部)の論文において、第1部はJSPS科研費課題番号26590227、第2部はJSPS科研費課題番号23243078、第3部はJSPS科研費課題番号23653280の助成を受けたものである。第1部「次世代ものづくり教育の指針」(第1章 「責任」を重視した次世代ものづくり教育)における文章の一部を以下に記した。

筆者の実家は福島にある。2011(平成23)年3月11日の東日本大震災で母が避難所に移ったとの連絡を受け、急きょ、12日には新千歳空港から福島へ向かった。到着して間もなく、東京電力福島第一原子力発電所が爆発。以後、大地震による飲料水や食料の欠乏に加えて、大量の放射性物質の放出による屋内退避、避難準備、ガソリンの供給不足による避難断念など、様々な緊迫した状況のなかで過ごすことになった。生活必需品の買い出しでは、外部被ばくをさけるために、マスク、雨合羽、手袋などで全身を覆い、目だけを出した姿で店の前に並ばなければならない。異様な光景であった。ものは人間に恩恵をもたらすとともに、一転すれば、大惨事を引き起こす。福島の事故はチェルノブイリと同じレベル7と発表された。何を大切にこれからの教育を組み立てていけばいいのか。そうした切実な課題に対して、本論文では「責任」というキーワードを設定して、次世代ものづくり教育に関する検討を行った。

第2部「次世代ものづくり教育の規範」では、アイヌの人々の伝統的なものづくりを取り上げ、第3部「次世代ものづくり教育の創造モデル」では、自然との関係を重視しながら、多様な発想を生み出すための創造モデルを提起している。

著者のプロフィール

佐藤 昌彦(さとう まさひこ)
1955(昭和30)年 福島県生まれ
○北海道教育大学名誉教授
○福島学院大学教授
○博士(学校教育学)/兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科
上越教育大学大学院教育学研究科修了,福島大学教育学部卒業
北海道教育大学附属札幌中学校・校長(併任/2012年4月-2016年3月)
北海道教育大学キャリアセンター札幌校センター長

〈主な著書・訳書〉
・宮脇 理(企画・監修),佐藤昌彦(編集),川邉耕一(表紙絵・章扉絵)『復刻集成 宮脇 理の世界 ミライへの造形教育思考―アーキビストの目線で視る―』学術研究出版,2022
・佐藤昌彦『紙による造形―つくろうとするものが思い浮かばない,どうすればいいのか―』学術研究出版,2021
・宮脇 理(企画・監修),畑山未央・佐藤昌彦(編集),山木朝彦(特別 企画・監修)『民具・民芸からデザインの未来まで  教育の視点から』学術研究出版,2020
・佐藤昌彦『次世代ものづくり教育研究―日本人は責任の問題をどう解決するのか―』学術研究出版,2019
・宮脇 理・佐藤昌彦・徐 英杰・若林矢寿子『中国100均(100円ショップ)の里・義烏と古都・洛陽を訪ねて』学術研究出版,2019
・佐藤昌彦(著・抄訳),宮脇 理(解説)『ものづくり教育再考―戦後(1945年以降)ものづくり教育の点描とチャールズ・A・ベネット著作の抄訳―』学術研究出版,2018
・山口喜雄・佐藤昌彦・奥村高明(編著)『小学校図画工作科教育法』建帛社,2018
・宮脇 理(監修),佐藤昌彦・山木朝彦・伊藤文彦・直江俊雄(編著)『アートエデュケーション思考―Dr.宮脇 理88歳と併走する論考・エッセイ集―』学術研究出版,2016