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カテゴリ:法律・社会科学・心理・教育(43/53)

社会と心理学 地域・組織・共感と道徳 : 石川 美智子 | 学術研究出版





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タイトル: 社会と心理学 地域・組織・共感と道徳

著者: 石川 美智子  書店: 学術研究出版 

カテゴリー: 法律・社会科学・心理・教育
ページ数: 178
サイズ: B5

書籍形式








 


本の要約

社会心理学は20世紀に大きく発展しました。社会心理学は、人の思考、信念、意図、目標が、他者との相互作用によって、社会的文脈の中でどのように構築されるかについて科学的根拠に基づいて明らかにする学問です。

本書では,社会心理学における有名な実験や,社会心理学が発展したきっかけとなった出来事を通して,個人が社会をどのように見ているかを一緒に考えていきます。具体的には、導入問題では,社会心理学の実験のきっかけとなった,社会的出来事を紹介します。しかし,世界の中に,社会心理学だけでは問題の解決にいたらないことがたくさんあります。復習問題では,現在の社会における人の心の課題や現状を考えられるように工夫しました。また,社会心理学と臨床心理学はかけ離れているようですが,筆者は臨床心理士の資格をもつ研究者です。随所に,社会問題のヒントになるように人々の健康的な行動を促すように臨床心理士としての見方・助言が挿入されています。

各章は,前半は人の対人の認知の特徴を探ります。また、集団によって個人がどのように影響をうけるか社会認知の特徴,ヒューリスティック(人が問題解決などにおいて迅速かつ効率的に判断を下す際に、無意識に使っている手がかりや法則のこと)や認知バイヤス・攻撃性・利他主義・道徳等を紹介します。
これらを基本に後半では,コミュニティ心理学や産業心理学・景観心理学・消費行動・道徳心理学等の応用社会心理学を紹介します。日本にいるとどうしても,日本的な視点だけで人や物事を見てしまいます。本書をとおして,社会や人の見方に新しい視点が加わり,さらに活躍される世界が広がると思います。社会に対する人の心を知りたい方には必読の1冊です。

著者のプロフィール

石川美智子(いしかわ みちこ)

常葉大学大学院教授
京都教育大学大学院教授・佛教大学教育学部特任教授。
名古屋大学大学院博士課程後期課程修了。博士(心理学)。

主著に,『高校相談活動におけるコーディネーターとしての教師の役割―その可能性と課題』(ミネルヴァ書房,2015 年),『チームで取り組む生徒指導―アクティブ・ラーニングを通して深く学ぶ・考える』(ナカニシヤ出版,2015 年),『教育を科学する力、教師のための量的・質的研究方法Excel フリー統計ソフトHAD を用いて』(学術研究出版,2018),『チームで取り組む生徒指導・教育相談―事例を通して深く学び考える』(ナカニシヤ出版,2018)他。